2022
4
Apr

風景, , 徳島,

桜ラリー 神山

雨が降らないので満開の桜を長く楽しめると思いましたが
花の命は短くて

少しの風でもハラハラ落ちています

もうドキドキな毎日
撮りたくてたまらない

道路に落ちた花びらが宙を舞います
ゆうかの里も見事です
桜の生育が早くてレンギョウは数年前から見えなくなりました
花見用の2階建ての展望所ももう少しで見えなくなりそう
2階からは上を見上げても桜しか見えません
pinkに染まる窓
360度桜です
連日 山の上の家 さりにも行きました😍
亡義父の想いがここ神山を桜の町へ

流れ落ちる薄紅色の滝が街道を洗う。枝垂れ桜の名所、神山町は今、春も盛り。
NPO法人「神山さくら会」が。20年以上も前から植え続ける約4千本が見頃を迎えた。
本県には蜂須賀桜があるものの、桜と言えば一般的にはソメイヨシノである。どうしてシダレザクラなのだろう。町内、下分の明王寺には名高い古木がある。てっきり、それで選んだのかと思ったら、違った。会によると、こんな由来がある。地域を花で飾りたい。そう考えた神領の男性が、庭のシダレザクラを接ぎ木で増やし、自宅の周辺にぽつりぽつりと植えていた。高齢でもう無理だからと後を託されたのが、初代理事長の〇さんである。過疎化も問題になっていた。いっそ町の端から端まで桜の街道にして、観光客を呼び込もう。共感が広がり、賛同者が次々と現れた。「シダレザクラ日本一」を目指す息の長い活動は、ここに始まる。植えてすぐは、か細く、どうにも頼りない。やがて根を広げ、幹を太らせ、輝くばかりの青年期を迎える。会の桜の多くが、ちょうどその時期だそうだ。沸き立つように咲く。植え始めた男性も、〇さんも、既に泉下の人となった。思いを引き継ぐ人がいて、支える住民がいる。どうやら桜は、物語を編まずにはいられない花らしい。一読するなら今年は車窓から。

徳島新聞 鳴潮より(2020/3/28)